市民参加のオペラ「カルメン」上演 徳島市の新名物に

徳島市でこのほど、市民参加のオペラ「カルメン」が上演された。さわかみオペラ芸術振興財団(東京・千代田)と徳島合同証券(徳島市)が組んだ歌劇公演は2017年に始まり、徳島の冬の風物詩として定着しつつある。今回も国内外のプロ歌手に、地元の児童やシニアら総勢100人以上が加わり、合唱や踊りなどで華やかな舞台を演出した。
徳島市のあわぎんホールは約700人の聴衆で満席となった。今回は日本でもなじみ深いオペラ「カルメン」を取り上げ、約1年をかけて合唱や踊りなどの練習を重ねてきた。公演は21年に続き、クラウドファンディングを活用して運営資金の一部を賄った。22年は147人から計484万円の寄付を得て、カルメン役の歌手を欧州から招請するのに役立てた。
主催したさわかみオペラ財団の沢上篤人代表理事は「徳島に『8月の阿波踊り、12月のオペラ』が定着してきた。来年は(1日でなく)2日間の公演にしようと決めた」とコメントしている。