/

静岡銀行、前期純利益13%増 貸出金4900億円増

静岡銀行が12日発表した2021年3月期連結決算は、純利益が前の期比13%増の436億円だった。新型コロナウイルス関連の融資などを中心に貸出金が約4900億円増え、利息収入などが伸びた。米国市場における金利低下で資金調達費用が減少した。一方で、融資先の破綻に備えた与信関係費用は当初の予想を下回った。

「地域の雇用を守りたい」と語る柴田頭取

前期の貸出金残高(平残ベース)は約9兆2300億円と前の期(約8兆7400億円)から大きく伸びた。新型コロナの影響を懸念する中堅企業向けの貸出金が増えた。コロナ禍に備え資金を調達する企業が増えたことで、預金残高(平残)は約10兆5800億円と約6700億円増えた。

売上高に相当する経常収益は1%増の2307億円。貸出金利息など資金利益が伸びたことで単体ベースの業務粗利益は6%増の1384億円と2期ぶりに増加した。持ち分法適用関連会社であるマネックスグループの業績改善も寄与した。

1月に次世代システムが稼働して経費がかさんだが、本業の収益力を示すコア業務純益は3%増の492億円を確保した。株式売却益が増えたこともあり、純利益は3期ぶりに増加した。

不良債権残高(リスク管理債権ベース)は3月末時点で1029億円と、前の期から100億円強増えた。貸出金全体に占める割合は1.10%と低水準ながら、過去最低だった前の期(1.02%)から上昇した。

22年3月期の連結業績は純利益が4%増の455億円を見込む。経常収益は横ばいの見通しだが、マネックスグループの株式売却益を特別利益に計上する。

静岡銀行の柴田久頭取の決算発表会見でのやり取りは以下の通り。

――コロナ禍での静岡県内経済の見通しは。

「(前期は)130億円の与信関係費用を見込んだが、実際は117億円だった。今期も130億円で計画する。県内経済が急速に回復することはなく、(回復が)力強さに欠ける現在の状況が続くと予想している」

――地域企業をどのように支えていくのか。

「前期は資金繰り支援が中心だったが、今後は企業ごとのニーズに応える。人材紹介であるとか、後継者のいない企業の事業承継や廃業支援で地域の雇用を守りたい」

――日銀は経営統合や経費節減を進める地域金融機関を支援する。

「(他行との)経営統合は考えていないが、経営体力をつけていく中で経費の削減に取り組む。(支援制度に)手を上げてチャレンジしたい」

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン