群馬県、公文書414件を誤廃棄か 河川関係の記録など
群馬県は、河川課が所管する公文書414件を誤って廃棄したとみられると発表した。保存期間の満了前に溶解処理された可能性が極めて高いという。このうち264件は電子データ化されており復元可能だが、4割近くが復元できない。
誤廃棄されたとみられるのは1956~2019年度に作成された河川管理や工事、補助金などに関する文書。八ツ場ダム(長野原町)に関する資料も127件含まれていた。
1~30年の保存期間が定められていたが、期間の延長時に廃棄予定を適切に記載しなかったり、保存期間・廃棄予定の記載を誤ったりしていたことが誤廃棄の原因という。県は電子決裁による文書事務を徹底するなどの再発防止策をとる。
群馬県では21年4月に公文書管理条例が施行された。文書の保管状況を確認する過程で、同年7月に一部の文書の所在が確認できず、今回の誤廃棄が発覚したという。