兼六園の茶店リニューアル 芸能発表のお座敷も
金沢市の兼六園で飲食を提供する茶店の一つ「兼六亭」が10月、茶事や芸能発表ができる座敷を備えた施設としてリニューアルオープンする。日本最古とされる噴水を眺められるカウンター席、テーブル席を含めて30人が利用できる。新型コロナウイルス禍で団体客が急減し、個人客を中心とした店舗に変える。

兼六園で飲食店を運営する兼六(金沢市)が企画した。朝と昼は金沢の郷土料理「じぶ煮」や焼き魚などが味わえるじぶ煮膳、加賀棒ほうじ茶のおかゆ膳などを提供する。カフェも併設し、藤の花をイメージしたオリジナル飲料などを提供する。夜は「兼六亭幻庵」という店名で、懐石方式の料理を提供する。
藩政期の兼六園では藩主が家臣にお茶を振る舞ったとされる。茶店の場所とも重なることなら、新たなコンセプトとして「殿様のおもてなしを今に伝える」と掲げた。グランドオープンに先立って9月10日、カフェ部門のみ先行オープンする。同社は「石川県内の文化観光の推進に貢献できる施設にしたい」と話している。
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