スター精密、中国・大連工場を増設 生産量25%増
スター精密は11日、中国子会社の大連工場を増設すると発表した。増設する工場は2022年2月に稼働する予定だ。総投資額は6億5000万円。
中国向けの工作機械の生産量を約25%増やし、年間3600台の生産体制へ増強する。同国では新型コロナウイルスの感染拡大が沈静化し、工作機械の需要が拡大している。
工作機械の海外生産拠点として大連市に設立している子会社、斯大精密(大連)公司の敷地内の工場を増設するほか、隣接する工場を賃借して新工場として活用する。
新工場は3階建てで、延べ床面積は約5000平方メートル。稼働に合わせ、既存の工場にも設備を増強することで生産能力を高める。新工場は主に組み立てを担う。大連工場は中国を中心とした東アジア向けの工作機械を製造してきた。
同日、2021年12月期の連結純利益が前期比3.2倍の55億円になりそうだと発表した。従来予想を10億円上回る。世界的な景気回復を背景として工作機械と小型プリンターの販売が好調だった。
売上高は前期比37%増の624億円、営業利益は3.3倍の72億円を見込む。工作機械は自動車産業を中心に販売が伸びた。特機事業も米国でフードデリバリー向け小型プリンターの販売が好調に推移した。