さとの雪食品、加熱料理用「かため豆腐」発売 輸出も

豆腐メーカーのさとの雪食品(徳島県鳴門市)は形崩れしにくい新商品「かためのおいしい豆腐」を発売した。同社の従来品より2倍ほど硬めの絹ごし風の豆腐で、煮ても焼いても炒めても崩れにくい。常温で120日間保存できる無菌充填の紙パックシリーズの第2弾。2022年夏をめどに欧州への輸出も始める。
豆乳の炊き方や大豆タンパク質の調合などを工夫し、絹ごし風の味わいや食感を保ちながら、硬めの豆腐に仕上げた。形が崩れにくいだけでなく、水がしみ出しにくいため、料理の味が薄くなるのも防げるという。1パック300グラム入りで、希望小売価格は171円。全国の食品スーパーやドラッグストアなどで販売する。
さとの雪食品は21年春、常温で120日間の長期保存が可能な無菌充填の「ずっとおいしい豆腐」を発売した。日常の食事はもちろん、災害の備蓄用としても使える利便性を売り物に販路を拡大している。今回商品化した硬めの豆腐は海外での需要も大きいとみており、まずは今夏にも欧州向けの出荷を始める計画だ。
同社は食品充填機メーカー大手、四国化工機(徳島県北島町)の子会社。豆腐や油揚げなど大豆を使った加工食品を製造販売している。