カインズ、埼玉県朝霞市と包括協定 自治体と締結は初
ホームセンター大手のカインズ(埼玉県本庄市)と埼玉県朝霞市は、包括連携協定を結んだ。これまで連携していた防災や災害対応などにとどまらず、幅広い分野で連携を図る。カインズが自治体と包括連携協定を結ぶのは初めて。

連携項目は6つ。防災・災害対応や環境対策、農業などの振興に加え、子育てや教育支援、同市のプロモーションに関することなどで協力する。
カインズは2020年11月に「カインズ朝霞店」を同市内にオープン。同市とはすでに災害時の対応に関する協定を結んでおり、同店の駐車場を一時避難所として提供したり、生活物資となる商品を供給したりする。他にも同店では防災フェアや近隣農家の規格外農産物を販売するマルシェなどさまざまなイベントを行っている。今回の協定でさらに関係を強める。
カインズは21年10月に地域課題の解決を通じて周辺エリアと店舗の関係を強化する「くみまち構想」を策定している。同社の高家正行社長は11月9日の締結式で「朝霞店はくみまち構想のモデルケースで、地域貢献の先進的ケースとして進めていきたい」と話した。