埼玉りそな銀行、コア業務純益9%増 保険など販売好調

埼玉りそな銀行が11日発表した2022年4~9月期の単独決算は、本業のもうけを示すコア業務純益(投資信託解約損益除く)が前年同期比9%増の218億円だった。生命保険などの販売が好調で役務取引等利益が15%増の168億円となり、経費削減もあってコア業務純益は4~9月期として2期連続で増益となった。
税引き利益は10%減の144億円だった。米国の金利上昇に伴い、22年3月期に続き、外国債券などを売却したことが響いた。貸出金の金利収入などを含む資金利益は、利回りが低下したため、5%減の415億円となった。
貸出金残高(9月末時点)は住宅ローン販売が好調で、前年9月末に比べて5%増の8兆6060億円になった。預金残高は3%増の16兆6590億円だった。
有価証券の運用について福岡聡社長は「米国でリセッション(景気後退)が起きて金利が下がったり、日銀の総裁交代後に金融政策の変更があったりすることなども想定してオペレーションしている」と説明した。
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