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日本酒×泡盛コラボ 福井の田嶋酒造、沖縄の伝統酒使う

日本酒「福千歳」の田嶋酒造(福井市)は、沖縄の伝統酒である泡盛とコラボレーションした日本酒を発売した。焼酎を使う江戸時代からの日本酒の伝統製法に、泡盛を活用したという。クリアでイチゴのような甘みが特徴。共同開発した那覇市の企業が沖縄でも7月に発売する。本土復帰50年の節目に、コメを原料とする伝統酒の融合で新境地を開く。

新製品は「SAKE×AWAMORI(さけかけるあわもり)」。福井県産の酒米を100%使い、醸造の際に泡盛を加えた。全体量のうち12%程度を泡盛とした大吟醸酒クラスの酒だ。やや辛口だが、泡盛により「角がなく、すっきりとした独特の甘さを楽しめる新しい酒」(田嶋酒造)に仕上げた。

泡盛は老舗メーカー、瑞穂酒造(那覇市)の「尚(しょう)MIZUHO」を使う。沖縄の12酒造所が共同開発し2019年に誕生した「尚」の同社版だ。蒸留回数を増やすことで、特有のクセを除き柔らかくクリアな飲み口にした「新世代の泡盛」としている。

新製品開発のきっかけは田嶋酒造の田嶋雄二郎杜氏(とじ)と、酒類の企画販売を手掛けるOneSpirit(那覇市)の仲里彬社長との会話。2人はかつて東京農業大学で同じ酒類学研究室に在籍し「普段から酒の話をしている」(田嶋杜氏)。

日本酒を製造する際に添加する醸造アルコールについて、消費者の評価が分かれることから田嶋杜氏は代わりを探していた。「日本酒と同じコメを原料に造る泡盛なら合うのではないか」と一致、共同開発に乗り出したという。

価格は720ミリリットル入り1本3630円。田嶋酒造が福井を中心に出荷するほか、OneSpiritが7月中旬に沖縄でも発売する。福井版は黒の瓶とする一方、沖縄版は同地をイメージしたブルーの瓶にする。22年は約1200本を生産。福井を中心に約700本、沖縄を中心に約500本販売する。

田嶋杜氏は「偶然のタイミングだが、沖縄の復帰50年の年にコラボ商品ができたことはうれしい」とし、今後も進化を模索すると言う。また、仲里社長も「この古くて新しい日本酒をきっかけに、日本の伝統酒が持つ可能性を探究していく」としている。

(佐藤栄基)

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