富士倉庫、岡山中心部で最大級の倉庫完成 22日稼働

工業品や文書の保管・配送を手がける富士倉庫(岡山市)が建て替えを進めていた本社倉庫が完成、保管スペースが3倍強に拡大した。22日に稼働させる。岡山市中心部では最大級。利便性の高い都市型倉庫として、保管から商品詰めなどの流通加工まで手掛ける。
倉庫はJR大元駅前にある。既存の倉庫3棟を取り壊し、事務所も入る地上5階建ての倉庫1棟に建て替えた。延べ床面積は約9800平方メートルで、保管スペースは3倍強に増えた。引き続き使う別棟含めると総延べ床面積は約1万4200平方メートルとなった。
JRの岡山貨物ターミナル駅にも近く、利用企業にとってモーダルシフトによる物流コストや二酸化炭素(CO2)排出の削減も進めやすい。企業の本社・事務所や行政機関が集積する立地を生かした文書類の保管のほか、店舗の在庫管理といった小口の利用拡大を見込む。100社程度の利用を想定する。クラウドを活用した在庫照会や受発注システムも備える。
フォークリフトが搭載できる大型エレベーターや荷物を自動で運ぶ垂直搬送機を備える。太陽光発電パネルを設置し電力の一部を再生可能エネルギーで賄う。高圧受電設備(キュービクル)を上階に配置するなど災害時の事業継続計画(BCP)にも対応している。