静岡知事選、川勝氏が4選 岩井氏との一騎打ち制す
(更新)

任期満了に伴う静岡県知事選は20日投開票され、無所属で現職の川勝平太氏(72)が、自民党前参院議員の新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=を破り、4選を果たした。投票率は52.93%で前回を6.49ポイント上回った。
選挙戦は川勝県政3期12年の評価が問われた。川勝氏は環境への影響を理由に着工を認めていないリニア中央新幹線の静岡工区問題を最大の争点に掲げた。新型コロナウイルスのワクチン接種の推進も訴え、幅広く支持を集めた。
川勝氏は立憲民主、国民民主両党や連合静岡などが支援した。自民党は静岡県知事選で12年ぶりに推薦を出し与野党一騎打ちの構図となった。川勝氏の4選により、静岡県とJR東海の意見対立が続くリニア問題が長期化する可能性がある。
かわかつ・へいた=85年(昭60年)英オックスフォード大博士、早大教授、静岡文化芸術大学長。京都府出身、72歳。当選4回。
関連企業・業界
企業: