さいたまの田島団地隣接地に「団地キッチン」8月末開業

さいたま市桜区にある大規模住宅団地、田島団地の隣接地に8月末、食をテーマにした新施設「団地キッチン」がオープンする。都市再生機構(UR)グループの日本総合住生活(東京・千代田)が、団地とその周辺地域の人々が気軽に交流できる場を目指して開設する。カフェやシェアキッチン、クラフトビールの醸造所で構成する。
田島団地はURの前身である日本住宅公団が1965年に完成させた大規模団地で、総戸数は約1900戸。築50年以上で老朽化しており、一部で建て替え事業に着手している。住民の高齢化も進んでいるが、身近な食をテーマにした新施設の開設で、地域の幅広い世代や属性の人々が気軽に交流できるのでは、と企画した。

団地キッチンは埼玉りそな銀行旧西浦和支店の建物を活用し、1階に約300平方メートルの広さで開設する。日本総合住生活の担当者は「カフェで気軽に交流してもらうだけでなく、シェアキッチンでつくった食品を販売してもらうなどしてコミュニティーの交流促進や地域の魅力向上につなげたい」と話している。