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サントリー、長野・大町の「天然水」工場が稼働

サントリー食品インターナショナルは14日、長野県大町市に建設したミネラルウオーター工場を報道陣に公開した。5月末に稼働した国内4カ所目の工場で、長野県や新潟県、北陸、東海地域などに「サントリー天然水」を供給する。高度なトレーサビリティー(生産履歴の追跡)などが可能な最新の生産システムを導入。来春以降に自然を体感できる施設も開業する予定で、観光面を含めた地域貢献も目指す。

軟水ですっきりした飲み心地という

「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」は大町市の「国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区」に隣接している。敷地面積は約41万平方メートル、延べ床面積は約4万平方メートルで約240億円を投じた。

「南アルプス」の山梨県、「阿蘇」の熊本県、「奥大山」の鳥取県に続く工場で、550ミリリットル入りと2リットル入りの「サントリー天然水〈北アルプス〉」を生産する。年間生産能力は1500万ケース(1ケースは550ミリリットル入りペットボトル24本換算)で、6月25日以降に出荷を始める計画。長野・新潟両県を皮切りに北陸や東海地域で販売する予定で、これまで販売してきた「南アルプス」などから切り替える。

新工場はデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けて日立製作所のシステムを導入した。製造・検査履歴などの情報を1本単位で把握が可能。消費者からの問い合わせなどに迅速に対応できるうえ、不良品の発生を未然に防ぐこともできるという。

報告書作成などに必要な人手によるデータ収集・加工などもデジタル化されており、働き方改革にもつながる。新工場の従業員は50人。DXや自動化の徹底などで従来の3分の2程度で対応できるという。

太陽光発電のほかバイオマスボイラーなども導入し、二酸化炭素(CO2)排出ゼロ工場もめざしている。製造会社であるサントリープロダクツの沢田元充工場長は「サントリーのモノ作りの先頭に立てる工場にしていきたい」と力を込める。

新工場は北アルプスの麓に建設した

新型コロナウイルス下でも巣ごもり消費などを背景に、国産ミネラルウオーターの市場は成長が続いている。今後の市場拡大も見込んで、新工場には現在と同規模の生産ラインを追加するスペースが残っている。スパークリングウオーターやフレーバーウオーターの生産設備を加えることもできるという。

「水」という地域の天然資源を活用する工場だけに地域との連携も重視する。大町市とは「水」にフォーカスしたまちづくりを進める連携組織「みずのわプロジェクト」を立ち上げた。JTBなども参加しており、環境教育や観光ツアー、ワーケーションの推進など多彩な取り組みを通じて地域活性化を目指す。

さらに、来春以降には新工場に遊歩道や小川が流れる芝生の広場、北アルプスが一望できる展望テラスなどもオープンする予定。地元では新たな観光拠点としての期待も高まっている。

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