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カインズ、J2ザスパの練習場整備 前橋市にふるさと納税

ホームセンター最大手のカインズは、サッカーJ2のザスパクサツ群馬の専用練習場を整備し、前橋市に企業版ふるさと納税を活用して寄付する。カインズは同チームを運営するザスパ(前橋市)の筆頭株主グループの一員。専用練習場を設けることで、クラブのJ1昇格目標を後押しする。サッカーコートやクラブハウスは市民も利用できるようにし、地域のスポーツ発展にもつなげる。

カインズと前橋市がこのほど協定を結んだ。同社がサッカーコートやクラブハウスなどを備えたサッカー場施設を整備し、現物で前橋市に寄付をする形をとる。施設整備費は約15億円を見込む。そのほか、市の別の事業に活用してもらうために3億円も寄付する。

場所は前橋市の市街地からやや東に位置する市の中央部。前橋市が土地売却に関する公募を行っていた土地を利用する。面積は5万平方メートルで、サッカーコート3面(天然芝2面・人工芝1面)とクラブハウス2棟、駐車場などを設ける。クラブハウスは選手用と一般用に分けて、一般客が自由に利用できるようにする。

2022年中に着工する予定で、2023年の利用開始を計画しているという。カインズがスポーツ施設を整備するのは初めて。

クラブは現在、専用の練習場を持たず、前橋市が所有する施設を中心に場所を賃借して練習している。練習場の使用料に年間約800万円かかっているという。クラブ関係者は「(前橋市内の練習場を)優先的に使わせてもらってはいるが、学生などの大規模大会や芝生の養生などで使えないときもある」といい、練習場所を転々としている状況がある。

Jリーグが昨年開示したクラブ経営情報によると、ザスパクサツ群馬の20年度の選手年俸などチーム人件費はJ2に所属する22クラブで最も少なかった。カインズによればJ1、J2で専用の練習場を持たないクラブは極めて珍しいという。18年、19年シーズンをJ3で戦うなど、長年J1昇格を目標にしながらも達成が難しい理由は多い。

カインズは同クラブがJリーグに参入した翌年の06年からユニホームスポンサーとして支援してきた。20年12月にはザスパに資本経営参加し、筆頭株主グループの一員になった。ザスパ経営陣に社員を派遣するなど支援を強めている。

カインズの土屋裕雅会長はクラブが専用の練習場を持たない現状を知り、「地元群馬の唯一のサッカーチームで人気がある。カインズとして何かできないか」と昨年の開幕時期から動き出したという。「県民が喜んで応援してくれる愛されるチームになってもらいたい」とし、創業の地、群馬のJクラブの強化を後押しする。

施設は市民に開放しスポーツ拠点としても活用してもらう。ザスパクサツ群馬は今年、チーム創立20年を迎えた。ザスパの石井宏司社長は、アイデア段階としながらも「栄養学や心理学の講習会や県内のサッカー指導者の講習会などを開き、情報発信の拠点にしなければ」と、地域との交流や連携を進める考えを示した。

(田原悠太郎)

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