秋田で農林水産団体連携 若手が組織の枠超え解決模索
秋田県で新たな農林水産連携の模索が始まった。農林中央金庫をハブ(軸)に3団体が定期的に話し合いの場を持ち、14日に由利本荘市で初めて若手の交流会を開いた。こうした試みは珍しく、横のつながりが少ない各団体が組織の枠を超え、地域の課題に協力して向き合い活性化を目指す。

交流会を主催したのは秋田しんせい農業協同組合(由利本荘市)、秋田県漁業協同組合、本荘由利森林組合(同)、農林中金秋田支店。20〜30代の若手組合員ら8人が互いの業務を紹介し、日ごろ感じている仕事の喜び、食育など連携できるテーマを話し合った。
今後は農村に宿泊する農業体験に木工、漁業の体験も組み合わせたグリーンツーリズムについても今夏をメドに催すことを検討する。例えば子育て世代なら、教育を兼ねたレジャー体験を通じて地域に関心を持ってもらい、交流人口拡大につなげられるか具体的に話し合いを進める。
少子高齢化が進み、1次産業も担い手確保が今後一段と厳しくなると予想される。年間の繁忙期を見極めながら、それぞれ互いに労働力をシェアできるかなど様々なテーマを検討していく。

東京など首都圏から他の地域へ、また都市部からより郊外、農村部へと移り住む人が増加しています。移住した人たちの体験談や考え、また移住者を呼び込もうとする各地域の戦略や施策をまとめました。
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