自動車部品の双葉工業、島根県の工場を増強

自動車部品製造の双葉工業(広島市)は島根県江津市の桜江工場を増強する。約3億6000万円を投じ、自動車用プレス部品の生産能力を1割ほど高める。10日に島根県と江津市と立地に関する覚書を締結し、県は約4400万円を助成する。
同社はマツダの協力会社で、主力工場の一つである桜江工場では200種類以上のプレス加工部品を生産している。今夏以降に4つの製造ラインのうちの2つで、老朽化した部材搬送用ロボットを順次更新する。2023年6月の完成後は、工場全体で月間約120万回だったプレス能力が約130万回にアップする見込みだ。マツダが今秋発売予定の新型多目的スポーツ車(SUV)「CX-60」のほか電気自動車(EV)向けの部品も生産する。
出荷作業の効率化へ作業場も拡張した。双葉工業の21年12月期の売上高は約128億円。吉田信孝副社長は覚書の調印式で「自動車業界は100年に1度の変革期にある。EV化の波にも乗り遅れないように技術革新に取り組んでいきたい」と話した。
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