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鉄筋結束ロボ、海外展開にらむ 建ロボテックが米国出展

スタートアップの建ロボテック(香川県三木町)が海外展開の準備を進めている。1月に米ラスベガスで開かれた建設資材・機器の見本市「ワールドオブコンクリート」に出展し、鉄筋結束ロボ「トモロボ」を披露。海外でも建設現場の合理化への需要は旺盛とみている。総額2億7000万円の資金調達をしており、2023年にも供給できる体制を整える。

2013年設立の建ロボテックは、建物の骨組みとなる鉄筋同士を針金で自動結束するロボットを開発している。世界的なコンクリート・建設関係事業者の集まるワールドオブコンクリートにトモロボを持ち込み、実際に鉄筋の上を自律走行させながら自動で鉄筋をつなげる様子を紹介した。

見本市には3万7千人が来場し、建ロボテックのブースには3日間で約1000人が訪れた。現地のゼネコンや建設工事のコーディネーターなどが多かったという。真部達也社長は「建設現場での作業の合理化を考えている、という声が多く聞かれた」と振り返る。現地事業者の反応を参考に、今後の海外展開につなげていきたい考えだ。

建ロボテックはアメリカとシンガポールを最初に進出する市場として見据えている。両国とも建設業の平均賃金が日本よりも高いため、費用面で導入してもらいやすいとみている。販売拡大にあたっては、現地でロボットの生産を依頼する必要があると想定する。

23年には、トモロボを海外へ供給できる体制の整備をめざす。公式ホームページを22年1月に刷新し、英語表記のサイトも開設した。21年12月には海外での事業展開に詳しい外部人材を海外事業顧問として招き、契約書の作成や交渉など、事業に関して支援を受けている。

海外展開にあたってはロボットの仕様を一部変更する必要がある。他社製の機材をトモロボに取り付けて使用する設計にしているため、現地で流通している機材を取り付けられるように修正する。日本から輸出する際には、安全性に関する認証を得る必要もあるという。

建ロボテックは14日、第三者割当増資により総額2億7000万円の資金調達を発表した。トモロボの量産化や人材確保、海外展開の準備を進めるのと並行して、鉄筋結束以外の作業も担える新たなロボットを開発していく。

真部社長自身が鉄筋工として炎天下の単純作業を経験したことからトモロボの開発は始まった。同社によるとトモロボ導入により作業を4割弱省力化することができ、高い技術を必要とする他の作業に人手を回すことが可能となる。地方で顕著な人手不足をきっかけとして始まったスタートアップが、事業領域の拡大へと踏み出した。(桜木浩己)

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