防風柵応用の和柄フェンス 金沢の日本パーツセンター
柵やフェンスを手がける日本パーツセンター(金沢市)は和柄のフェンスを商品化した。古くから織物や陶磁器で親しまれている麻の葉や七宝、青海波など8種類あり、受注生産する。折り曲げた鉄板に穴があり、風雪の勢いを軽減する「有孔折板」を応用したもので、住宅や事務所などの需要を見込む。

防風柵などに使う有孔折板は丸や楕円の穴が空いており、横から見ると山が並んだ形をしている。和柄フェンスの場合、山の頂にあたる部分を広げることで、和柄の模様を見えやすくした。

色は白、ブラウン、黒などのほか、重厚感や高級感を出すためハンマーでたたいたような模様のものなどを用意した。高さ1.2メートルのフェンスの場合、1メートルあたりの価格は2万9100円から(工事費や運搬費、消費税別)。
同社の社員が富山県の井波彫刻の欄間にヒントを得て、フェンスに和柄を応用することを発案し、製品化につながった。有孔折板は本来、強風などに耐える機能性が重要なことから、設計担当者は「和柄については意匠性と機能性を両立させるのに苦労した」としている。