循環型技術を実証研究 信州大が「エコハウス」設置
信州大学は9日、水の再利用など循環型エコ技術を実証研究する「サーキュラーエコハウス」を工学部キャンパス(長野市)内に設置した。コンテナ型住居に様々なエコ技術を導入し、生活に必要な水やエネルギーをリサイクルなどでまかなう循環型システムの開発や実用化を進める。

コンテナ型住居はアルメックステクノロジーズ(栃木県鹿沼市)のものを採用。まずは浄水装置や雨水貯留装置などを設置し、雨水利用や生活用水の循環などを実証研究する。将来的にはエネルギーなどの分野にも広げる。
サーキュラーエコハウスは学生なども見学できるようにする。同大の手嶋勝弥教授は「循環型社会を身近に感じることで、意識改革や行動変容にもつなげたい」と話す。
また同日、循環型エコ技術の開発を進める「サーキュラーエコラボ」も本格運用を始めた。水処理などに使われる素材「信大クリスタル」の研究開発にロボットを導入して効率化したほか、セイコーエプソンの再生紙製造機「ペーパーラボ」を設置した。

SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。
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