沖縄の小学1年生にヤギミルク 川添ヤギ牧場が無償提供

ヤギの生乳でミルクやチーズを製造する川添ヤギ牧場(高知県南国市)は、沖縄県宮古島市の小学校新入生全員に同社のヤギミルクを給食用に無償提供する。20日か21日で地元と調整中。沖縄はヤギの食文化があり、小学1年生になると無病息災を願いヤギミルクを飲む習慣があった。これが廃れたと聞いた同社が、復活のきっかけになればと申し出た。
紙パックのミルク「高知の山羊(やぎ)ミルク」(200ミリリットル入り)660本を提供する。この本数は宮古島市内の新1年生全員分に相当する。貨物便で空輸する計画。
600匹のヤギを飼う川添ヤギ牧場は高知と関西地方に牛乳メーカー、ひまわり乳業(南国市)の流通網でヤギミルクやチーズ、ソフトクリームを販売。宮古島市ではミルク以外を取り扱う。川添建太郎社長は3月、座喜味一幸同市長と面会した際、ヤギミルクが出回っていないため子どもの成長を願う習慣がなくなったという話を聞き、無償提供を申し出た。
川添ヤギ牧場は今後、沖縄でも自社ミルクを拡販したいとしている。