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接種担い手確保へ 山梨で潜在看護師や歯科医師の研修会

潜在看護師らがワクチンの希釈や充塡などを研修した(9日、甲府市の山梨県看護協会)

山梨県内で新型コロナウイルスのワクチン接種の担い手確保に向けた取り組みが進んでいる。山梨県看護協会は資格を持ち現在は職場を離れている「潜在看護職」向けの研修会を開いた。甲府市歯科医師会の会員も市の集団接種会場「アイメッセ山梨」(同)などで接種に協力するため、市内の病院で接種の実技研修を受けた。

9日、甲府市の山梨県看護協会で開かれたワクチン接種の研修会に25人の潜在看護職が参加した。コロナの基礎知識や感染対策、ワクチン接種の副作用などの講義ビデオを視聴した後、ワクチン接種の現場で活動している看護師らが支援しながら実技演習を実施した。

看護師らは打ち手としてだけでなく、ワクチンの希釈や接種用の注射器への充塡、接種後の経過観察など様々な役割が期待されている。このため、研修では接種方法だけでなく、ワクチンの扱い方や希釈方法、ワクチンの瓶に針を刺す際の注意なども学び、接種やワクチンの希釈、充塡などの実技訓練をした。

同協会によると、山梨県ナースセンターに登録している潜在看護職は現在約600人。このうち30人がコロナ関連での協力を申し出たという。事前登録した人のほかにもワクチン接種で協力したいと研修を申し込むケースもあり、同様の研修会は15日と23日にも開く。

同協会の一瀬礼子専務理事は「県内の自治体では打ち手の確保は進んでいるが、ワクチンを希釈・充塡したり、会場で経過観察をしたりする人材が足らなくなっている。また、職域接種に向けて医師や看護師を新たに確保する必要も出てくる。潜在看護職はそうした場面で活躍してもらえるのではないか」と話している。

甲府市の歯科医師がワクチン接種の実技研修を受けた(8日、甲府市の市立甲府病院)

一方、8日夜、甲府市立甲府病院の会議室で同病院の医師らが講師となり、市内の歯科医師がワクチン接種に必要な筋肉注射の実技研修を受けた。針を刺す位置の確認方法や、しびれや痛みが出た場合は一旦抜くなどの注意事項を説明した後、互いに打ち手と受け手を交代しながら腕を模した練習用の器具を使って打つ練習をした。

同市歯科医師会は会員148人のうち53人が接種に協力すると手を挙げた。この日だけで34人が研修を受けた。ワクチンの打ち手となるには日本医師会が提供するeラーニングと各自治体で実施する実技講習を受ける必要があり、歯科医師らは事前にeラーニングを受講して参加したという。

同歯科医師会の武井啓一会長は「20~30人を想定していたが、倍の申し出があった。高齢者接種では全員に活躍の場を提供できない可能性もあるが、これから64歳以下の接種もある。研修を受けてもらったことで、いつでも打ち手になれる人材を確保できたことになる」と話した。

山梨県内ではこのほか、甲府看護専門学校(甲府市)で看護師資格の取得を目指す准看護師の生徒約40人が教員とともにワクチン接種に協力するほか、山梨県立大学(同)の看護学部の教員も協力を表明している。

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