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常磐興産、北茨城にスマート農業施設 ミニトマト収穫

温泉リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」を運営する常磐興産(福島県いわき市)は子会社を通じ、茨城県北茨城市にミニトマトの大規模農業施設を完成させた。「黒いダイヤ」と呼ばれた石炭を採掘していた常磐炭鉱の跡地を活用。IT(情報技術)を活用したスマート農業で「赤いダイヤ(ミニトマト)」の生産に挑む。

子会社の北茨城ファーム(北茨城市)が面積約1万8000平方メートルのハウスで栽培・収穫する。既に約5万2000本の苗を定植しており、9日のメディア向け披露式典ではハワイアンズの「フラガール」2人が収穫した。

栽培には土壌を用いず、化石化した天然のサンゴ砂を培地に使う。糖度と収穫量のアップにつながるという。ガラス製のハウスで太陽光を多く採り入れる。環境制御装置で室温や湿度、二酸化炭素などの複合要因から光合成が進む条件を導き出す。

常磐興産は2011年の東日本大震災によるハワイアンズの経営悪化で観光以外の新事業を目指した。常磐炭鉱跡の社有地を活用できる農業に参入し、天候や広さの条件から北茨城市での立地を決めた。19年4月に北茨城ファームを設立し、企業から技術指導を受けてミニトマトを試験栽培。20年10月に大規模農業施設を着工していた。

ほぼ通年で収穫し、年間300トンの生産を目指す。糖度は現在8.5度ほどだが果物の中でも甘いとされる10度以上を目指す。現在収穫している品種「ラブリー藍」に続き、11月下旬以降は「フラガール」「サンチェリー」を収穫する。仕分けや梱包にも対応。出荷先は水戸市の卸売市場が中心だが、スーパーなども開拓する。

北茨城市と高萩市を中心にパート35人を雇用しており、人口減と少子高齢化が進む県北の雇用創出にも寄与できるとみている。鷺隆一社長は「来年以降は高糖度メロンに挑戦する。福島県の浜通りの復興に貢献するほか、海外にも販売したい」と述べた。

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