千葉県、農業産出額 30年に5000億円めざす
千葉県は2020年に3853億円だった農業産出額を、30年までに5000億円に増やす目標を定めた農林水産業振興計画をまとめた。まず、25年までの4年間で4500億円を目指す。19年の台風15号による被災や、新型コロナウイルス禍による需要減少で低迷する農業や漁業など1次産業を再興させる基本計画に位置づける。
スローガンは「力強く、未来につなぐ 千葉の農林水産業」。現状476億円の漁港水揚げ額を25年に580億円に増やし、30年までに600億円にする目標も掲げた。
農業・漁業生産関連事業の販売金額も、年間で1000億円を目標にする。
そのための基本施策として、次世代を担う人材の育成・確保や市場動向を捉えた販売力の強化、災害等への危機管理の強化など、5項目に分類した。
各項目については、例えば「農業所得の向上や雇用創出へ販売額3000万円以上の経営体を育成する」といった、具体的な目標もそれぞれ明記した。
台風15号による被害を教訓に「インフラ施設周辺の倒木被害の未然防止につながる森林整備を支援」など、具体的な取り組みも示した。
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