東北の11月街角景気、4カ月ぶり低下
内閣府が8日発表した11月の景気ウオッチャー調査(街角景気)で、東北6県の現状判断指数(DI、季節調整値)は前月比3.7ポイント低下の43.3と4カ月ぶりに前月を下回った。全国旅行支援で人流は回復しているものの、調査を担当した東北活性化研究センターは「新型コロナウイルス感染者が急増したことと、物価上昇が続いていることから、景況感が悪化した」と分析している。
2~3カ月先の見通しを聞いた先行き判断DIは前月から6.1ポイント低下の40.2と3月連続で前月を下回った。全国12地域のうち10地域で低下し、東北の低下幅が最も大きかった。
現状判断DIについて、観光型旅館の関係者は「全国旅行支援の効果で来客が途切れない」とした一方、コンビニエンスストア関係者は「新型コロナの新規感染者数が増えるにしたがって来客数が落ち込み、ピーク時の数値と同程度まで落ち込んでいる」としている。
DIは景気が「良い」と答えた事業者から「悪い」と答えた事業者の割合を引いて算出する。11月25~30日に調査し、172人が回答した。
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