中国地方の街角景気、11月は1.5ポイント低下
内閣府が8日発表した11月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、中国5県の景況感を示す現状判断指数(DI、季節調整値)は48.4と、前月比1.5ポイント下がった。低下は2カ月ぶり。値上げや新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する声が多く上がった。好不況の分かれ目となる50は5カ月連続で下回った。
家計動向ではスーパーの販売担当が「値上げによる物価高の影響が大きく、生活必需品以外は動きが鈍い」と回答。「新型コロナの影響で来客数が少なく、商品の購入につながらない」(商店街の代表者)との声も上がった。企業動向では非鉄金属製造業の業務担当が「金属価格が一時より下落傾向にある一方でエネルギー価格が高騰していることから収益が伸び悩んでいる」と答えた。
2~3カ月後の先行きについての判断指数は前月から0.5ポイント上昇し47.7だった。調査は11月下旬に実施し、164人から有効回答を得た。