東武宇都宮百貨店、大田原店を改装 衣料縮小しニトリ

東武宇都宮百貨店は8日、栃木県北部の大田原市にある大田原店で2、3階を順次改装し、3月2日にリニューアルオープンすると発表した。衣料品売り場を縮小し、3階に家具・インテリア雑貨の専門店「ニトリ」が出店する。子供関連商品をまとめた売り場も新設、30~40代のファミリー層の誘客を強化する。
大田原店は3階建てで売り場面積は約1万2200平方メートル。ニトリの面積は約2900平方メートルで2月25日にオープンする。2階に新設したキッズスクエアでは子供服、玩具などを扱う。同階は「ドコモショップ出張販売所」も設置。カタログギフトコーナーを3階から移し拡大した。2、3階の改装投資額は1億2000万円を見込む。

3月以降は1階の食品・化粧品売り場の改装も計画している。
大田原店は2002年9月に開店。売上高は05年度のピーク時に59億6600万円だったが、インターネット通販の広がりなどに伴い衣料品が苦戦し、19年度は45億6300万円となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響があった20年度は約40億円だった。

8日、改装を記者発表した東武宇都宮百貨店の守徹社長は「今のお客様の新しいライフスタイル、新しいニーズに対応していくことが重要。店頭での信頼と感動を強みにしたい」と語った。
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