中国経済連合会、新会長に清水氏 DXなど推進

中国経済連合会は8日、広島市内で2022年度の定時総会を開き、新会長に中国電力社長の清水希茂氏が就任した。会長交代は6年ぶり。清水会長は総会後の記者会見で「世界や日本の経済が大きな転換期を迎えるなか、中国地方の経済発展の旗振り役を務める」と抱負を述べた。デジタルトランスフォーメーション(DX)や脱炭素などの課題に向き合う。
中経連は同日、今後3年間の中期事業方針を発表した。活動の3本柱として「環境を重視して社会を変革するGX(グリーントランスフォーメーション)やDXによる産業振興」「ICT(情報通信技術)を生かした地域づくり」「新時代を担う人材育成」を掲げた。
清水会長は「DXの推進には経営者の理解や人材育成が不可欠だ。中経連として人材育成プログラムやリスキリング(学び直し)への取り組みを進める」と話した。二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルについても、21年11月に設立した推進協議会を中心に具体策を検討する。