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福井県立図書館「覚え違いタイトル集」 講談社が書籍化

「100万回死んだねこ」?実は「100万回生きたねこ」――。福井県立図書館が2007年から公式ウェブサイトで公開を続けている「覚え違いタイトル集」が10月20日、講談社から「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」として書籍化される。利用者のうろおぼえや覚え違いの問い合わせに、司書たちが懸命に正しい書名を探し出した記録だ。価格は1320円。

「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」の表紙(出版までに変更の可能性がある)

図書館には利用者の依頼で館内の資料や情報などを調査するレファレンスサービスがある。2007年、同館の司書、宮川陽子さんがレファレンスサービスの活用促進を模索していた際、司書たちの間だけで共有していた「覚え違いリスト」に思い当たった。当初は10件ほどだったが、公式ウェブサイトに公開するとたびたびSNS(交流サイト)で話題を呼び、大きなアクセスを呼んだ。

同館の普段のアクセス数は1日3500程度だが、SNSで話題になるたびに10数倍に。8月のページビュー22万6255件のうち、61%は「覚え違いタイトル集」のページへのアクセスだ。宮川さんは「サーバーが落ちたこともある。公営図書館としては異例のはず」と話す。

公営図書館の企画が書籍化されるのは珍しい。以前にもさまざまな出版社から依頼があったが、全て断っていたという。今回は「面白おかしいだけではなく、司書の仕事やレファレンスサービスをきちんと紹介するというお話だったから」(宮川さん)。

800件を超える「覚え違い」の中から約90件を選び、実際に担当した司書へのインタビューを重ね、正解を導き出した調べ方や発想法などをまとめた。司書の仕事やレファレンスサービス自体の紹介もある。覚え違い事例を描いたイラストもついている。

書籍化を企画、編集した講談社の栗原一樹さんは「クイズ感覚で楽しめるのは前提として、司書さんの職人芸を堪能できるはず」と自信を見せる。宮川さんは「図書館のレファレンスサービスは誰にでも開かれている。これを機に、間違いを恐れず活用してほしい」と話す。

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