永井酒造など群馬の4酒蔵、「利根沼田」認定記念セット

老舗清酒メーカーの永井酒造(群馬県川場村)など同県の4酒蔵は、地理的表示(GI)「利根沼田」指定を記念して認定酒7本のセットを売り出した。桐製の化粧箱入りで価格は6万6千円。88セット限定で、国内だけでなく海外向けにも販売している。2022年1月6日からは単品でも売り出す。

「GI利根沼田認定記念セット」には「MIZUBASHO雪ほたか 純米大吟醸」など永井酒造の3商品が含まれる。このほか土田酒造(川場村)の2商品、大利根酒造(同県沼田市)と永井本家(同)からはそれぞれ1商品が入っている。

GIは地域ブランドを国が保護する仕組み。GI利根沼田は日本酒で国内6例目として1月に指定された。米の産地・品種や使用する酵母を特定するなど厳しいルールを設けた。瓶には認定酒を示すシールを貼る。
今回の7品はGI利根沼田として初の認定酒になる。披露するため関東信越国税局主催のオンラインシンポジウムが11月24日に都内で開かれた。特別ゲストとして参加した日本ソムリエ協会の田崎真也会長は「海外で日本酒をアピールする場合には特にGIが大事になる。GI利根沼田の基準はフランスのワインのAOC(原産地呼称統制)にも相当する内容であり、今後に期待したい」と語っていた。

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