埼玉の前川国男建築を学ぶ 県財団がセミナー

戦後日本を代表する建築家、前川国男(1905~86年)が手掛けた埼玉会館(さいたま市)など埼玉県内の3つの施設の成り立ちや特徴を学ぶセミナーが10日午後2時から、同会館で開かれる。県は「前川建築」を県内観光の目玉の一つと位置付けており、建築物を通じて県の魅力を広く周知する狙いがある。
今回開かれるのは「埼玉の自然、くらし、文化に寄り添う 前川建築」と題したセミナーで、埼玉会館を運営する埼玉県芸術文化振興財団が企画した。埼玉会館(66年完成)、県立歴史と民俗の博物館(さいたま市、71年完成)、県立自然の博物館(長瀞町、81年完成)という3建築の特徴を前川建築設計事務所の橋本功所長が解説。両博物館の職員が施設の概要を紹介する。
前川は東京・上野の国立西洋美術館本館などを手掛けた世界的建築家ル・コルビュジエの弟子として知られ、重厚でモダンな設計を特徴とした建物の数々が国内外で高く評価されている。