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北陸の大雨、鉄道の寸断続く 物流への影響なお

5日に発生した記録的大雨の影響で、福井県内は8日時点でも南北の交通が寸断された状況が続いた。県中央部の南越前町付近を中心に土砂災害が多発し、線路や道路が被害を受けたからだ。道路は9日以降に徐々に通行止めが解除され、鉄道は不通になっている敦賀―武生間が11日始発から復旧する見通しだが、当面は混雑や渋滞が想定される。

「北陸道が開通して以来、最大規模の土砂災害だ」。北陸自動車道を管轄する中日本高速道路の担当者は話す。上り(米原方面)の通行止めは10日に解除される見通しだが、下り(金沢方面)は敦賀トンネル付近に大型ダンプ4000台分の土砂が流入し、復旧作業が8月末まで続くという。

国道8号の通行止めは9日午前5時に全面解除される見通しだが、一部が片側交互通行となるため、福井河川国道事務所は「周辺に目的地がある車両以外は迂回を」と呼びかける。福井鉄道(福井県越前市)が8日午前6時から緊急車両用のルートを使って運行を始めた臨時バスには、同日午後4時までに計約850人が乗車した。

JR西日本によると、特急「サンダーバード」「しらさぎ」や北陸本線の普通列車は11日始発から運行を再開する。週末の6・7日は敦賀から金沢など北陸内を移動するのに、太平洋側で東海道新幹線などを使って迂回する人も多かった。福井―金沢間は通常1日2往復の特急「ダイナスター」を21本増発した。

物流への影響も続く。ラニイ福井貨物(福井市)の藤尾秀樹社長は「(関西や中部など)都市部への運送に4~5倍の時間がかかっている」と話す。迂回ルートは一部、山中の一般道を通るため、すれ違いなどに気を使い、さらに時間がかかるという。

クスリのアオキホールディングスのドラッグストア「クスリのアオキ」では福井県南部の7店舗で5日以降、全商品の供給が止まっている。運送業者が迂回ルートを確保し、8日夜には通常通りの配送ができる見通しだ。

芦原温泉の旅館「まつや千千」(福井県あわら市)では5~10日で予約客の3割がキャンセルした。関西方面などからの客だったといい「(鉄道が復旧する)11日以降はそれほど影響は出ていない」。福井マンテンホテル駅前(福井市)では延泊を望む客もあって4~5日は満室だった。

(鈴木卓郎、前田悠太、前田龍一)

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