JICA、10月に群馬・高崎市へ「分室」開設

群馬県高崎市は、国際協力機構(JICA)が10月から同市に国際協力推進員を配置して、外国人材を受け入れる企業の支援や各種相談などを始めると発表した。JR高崎駅の駅ビルに「分室」を設ける。高崎市は、市内の企業による海外進出などにつながる効果に期待する。
JICAは国内に複数の拠点を設けており、そのうちの一つであるJICA東京センター(東京・渋谷)が群馬を含む1都5県を所管している。新たに設ける「JICA東京センター高崎分室」は10月1日にJR高崎駅ビル内の高崎モントレー2階にオープンする。
高崎分室では今後、JICAの事業へ地元の企業が参加するのを促したり、外国人材が県内で活躍するのを支援したりする。セミナー開催などを通じてJICAの取り組みを知ってもらい、国際協力についての相談も受け付ける。
高崎市内には日本貿易振興機構(ジェトロ)が2018年に群馬貿易情報センターを設けており、JICAの高崎分室は同センターの隣になる。高崎市の富岡賢治市長は「貿易振興を担うジェトロに続き、国際協力を担うJICAが高崎に事務所を設けることになり大変喜ばしい。両拠点の相乗効果により、本市経済の一層の発展が期待される」などとコメントした。