温泉宿の夜、光と音楽で彩る 岩手・花巻温泉でイベント

岩手県花巻市で東北最大級の温泉宿4館を運営する花巻温泉(同市)は、夜間にホテルの建物と沿道を光と音楽で幻想的に彩る「HIKARIストリート」を始めた。同温泉はバラ園が併設され、夏や秋は夜間も開園しているが、冬場は夜間が閉園となり、観光客も減少する。このため、新たな夜の名物イベントに育てて集客力の向上を目指す。
同イベントでは、4館のうちホテル千秋閣とホテル花巻の2館と、入り口ゲートから約400メートル続く並木道のメインストリートに計120台の発光ダイオード(LED)照明を新設。オリジナル曲にあわせて建物と沿道を照らす光の色を赤や緑、黄色などに変えたり、明滅させたりするなど一体的に制御することで花巻の四季を幻想的に表現する。

あわせて同温泉を象徴するバラをかたどった模様もメインストリートの路上に投映する。通年開催で、観覧は無料。1回7分ほどで、毎日午後5時半から8時半までの5回開催する。

安藤昭社長は「バラ園の夜間休園などで冬場は観光客が2割程度減っている。このイベントを新たな夜のエンターテインメントとして定着させ、冬場などの集客につなげたい」と話している。