富山の産業観光の冊子、ARやMaaS使いやすく
富山県商工会議所連合会は7日、産業観光の拠点をまとめた冊子「富山産業観光図鑑」の2023年版を発行した。QRコードをかざせばAR(拡張現実)アプリや、周遊を支援するMaaS(次世代移動サービス)アプリのそれぞれの使い方が1分程度の動画で分かるなど、利便性を向上させた。

同冊子は15年の北陸新幹線の金沢開業を機に企画し、毎年発行している。現在は2万部で、電子版もある。製造業の集積を生かした産業観光をテーマとしているのが特徴だ。出張で訪れるビジネスマンの利用を見込み、ホテルや観光案内所、商工会議所、教育機関などで配布している。
23年版からは電子版が富山の県立高校の副教材として採用された。県商工会議所連合会の庵栄伸会長は「冊子に載ることで人に見てもらう機会がつくられ、それぞれの会社で製造しているものに誇りや熱い思いが熟成されてきている。他社へのセールスポイントのアピールにもなっている」と話した。