千葉銀行、コア業務純益17%増 4~9月

千葉銀行は7日、2022年4~9月期決算を発表し、本業のもうけを示す単体のコア業務純益が前年同期比17%増の502億円と過去最高になった。貸出金利息の増加などで資金利益が26億円増えた。
貸出金残高(9月末時点)は事業者向けや住宅ローンが増加し、4%増の11兆9344億円だった。米金利上昇を受けて外国債券などの売却を進め、債券関係損益は85億円の赤字となった。役務取引等利益は横ばいの147億円。
預金残高は6%増の15兆245億円。与信関連費用は48億円減り、29億円の戻り益になった。連結純利益は11%増の352億円だった。
同日会見した米本努頭取は「資金繰り支援に留まらず、事業再生に向けたソリューション提案など経営課題への支援を継続し、与信関連費用は減少した」と話した。
23年3月期の業績予想は「県内経済は持ち直しが続いているが、新型コロナウイルス禍以外にもウクライナ情勢や円安、物価高騰など先行きは不透明」とし、期初に発表した予想数値を据え置いた。
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