千葉興業銀行、コア業務純益8%増 22年4〜12月期
千葉興業銀行が7日発表した2022年4〜12月期決算で、本業のもうけを示す単体のコア業務純益は前年同期比8%増の77億円だった。資金利益が減少した一方で役務取引等利益が増加した。
資金利益は有価証券利息配当金が減少し、3%減の208億円だった。役務取引等利益は個人向けの生命保険販売と法人関連手数料が好調で18%増の47億円となった。経費は人件費と物件費を削減し3%減の179億円だった。
貸出金残高(12月末時点)は、中小企業向けの貸し出しが好調で2兆3437億円となった。住宅ローンは「過当な金利競争をしない方針」(担当者)で減少した。貸倒引当金戻入益や償却債権取立益が発生したため、与信関連費用は13億円の戻り益となった。
連結純利益は1%増の58億円だった。通期の業績予想については「予想の9割を達成しているが、足元の物価高や為替の変動が不安定で市場が見通せない」(担当者)として据え置いた。
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