香川・栗林公園でヴィーガン食 インバウンド取り込み

JTBは地元の料亭・菓子店と連携し、国の特別名勝「栗林公園」でヴィーガン対応メニューを提供するイベントを開く。新型コロナウイルス流行を受けた外国人旅行者の入国制限が11日から大幅に緩和されたなか、外国人観光客の取り込みをめざす。
11月6~12日に栗林公園内にある「掬月亭」と「日暮亭」で期間限定メニューを提供する。国籍や宗教問わず楽しめる「讃岐ボーダーレス」としてJTBが企画した。掬月亭ではヴィーガンスイーツと抹茶を税込み1500円で、日暮亭ではヴィーガン御膳を4500円で提供する。
ヴィーガンレストランとして名高い「菜道」のシェフ楠本勝三氏監修のもと、スイーツは県内の菓子店「菓子工房ルーヴ」と「夢菓房たから」がコラボし、御膳は料亭「二蝶」が手掛けた。ともに植物由来の原材料のみを使っている。空間演出は盆栽師の平尾成志氏が担当する。
JTB高松支店で観光開発プロデューサーを務める高島達朗氏は、企画の背景として県内でヴィーガン対応が遅れていることを挙げた。今回のイベントについて「外国人観光客の利用にも期待している。今後のインバウンド対応にもつなげたい」と話した。