ヤマハ、ギター事業強化 子会社が米メーカー買収

ヤマハは7日、子会社のヤマハ・ギター・グループ(YGG、米国カリフォルニア州)が米ギターメーカーのCordoba Music Group(コルドバ社、同州)を子会社化したと発表した。コルドバ社の技術や知見を取得し、ヤマハの製品開発に生かす。成長分野と位置づけるギターで世界シェア拡大を目指す。
YGGが7日付でコルドバ社の全持ち分を取得した。買収額は約51億円。コルドバ社はアコースティックギターの中でもナイロン弦を張るクラシックギターに強みがある。音の鳴り方に定評があり、米国でトップシェアを持つ。エレキギターやウクレレなども手掛ける。年間の売上高は約50億円。
買収により、ヤマハが手薄だったクラシックギター領域を補完するほか、製品開発でも相乗効果を見込む。コルドバ社の米国工場でヤマハブランドの上位機種を生産することも計画する。
山浦敦執行役は「ギターの世界市場は大きいが、ヤマハのシェアは約10%とまだ小さい。今後の成長余地が大きい」と話す。ギター事業は2022年3月期の売上高が326億円となっており、今後は年2桁の成長を目指す。
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