コスモ系など、秋田大学と共同研究 風力発電関連技術
コスモエネルギーホールディングスのグループ会社、コスモエコパワー(東京・品川)は7日、同社など4社で出資する洋上風力発電の合同会社が秋田大学と風力発電関連の技術開発について共同研究する契約を結んだと発表した。風車運転・保守の実績を持つコスモエコパワーの技術やデータを活用し、秋田の風力発電産業の技術基盤づくりや人材育成につなげる。
契約は10月17日に結んだ。共同研究テーマは余剰電力の貯蔵法、気象・運転データに基づく発電量や故障率の将来予測、超音波を使ったブレード(風車の翼)の損傷調査の3分野。秋田大の国際資源学研究科、理工学研究科で共同研究にあたる。
秋田中央海域洋上風力発電合同会社はコスモエコパワー、風力発電開発のウェンティ・ジャパン(秋田市)、清水建設、石油資源開発が出資し2019年に設立。秋田県沖では9月末、国が指定して洋上風力発電を優先的に整備できる「促進区域」に男鹿市・潟上市・秋田市沖が指定された。年内にも開発事業者の公募が始まる予定で、この合同会社は同海域で発電事業を目指している。


温暖化ガス排出を実質ゼロにするカーボンゼロ。EVや再生可能エネルギー、蓄電池、各国政策などの最新ニュースのほか、連載企画やデータ解説を提供します。