千葉銀行、千葉駅前の新支店 アプリ体験スペースも

千葉銀行は7日、再開発に伴い仮店舗で営業していた「千葉駅前支店」を移転開業した。新店舗の1階には、同行のスマートフォンアプリの操作を体験できる専用のスペースを初めて設置した。アプリの利用者などが店舗の近くを通るとスマホに通知して同行や付近の商業施設のキャンペーンなどを告知する機能も実証実験する。

新店舗は1階にATMと「ちばぎんイノベーションラウンジ」を設置し、窓口は2階に設けた。米本努頭取は「千葉銀行で最も利用者が多い店舗で、店外のATMも含めると平均1日約5000人が利用する。人通りも多い好立地で、デジタルサービスなどを体験できるフラッグシップの拠点にする」と意気込みを見せる。
ちばぎんイノベーションラウンジではスマホやタブレット端末を複数台設置し、スマホアプリ「ちばぎんアプリ」の操作を行員に聞きながら体験できる。口座からの振り込みや税金などの請求書支払いなどの操作が可能だ。「アプリの使い勝手の良さを実際に体験してもらい、将来的にアプリの登録数を現在の約50万件から約150万件に伸ばしたい」と米本頭取は話す。
ほかにも、千葉銀の地域商社ちばぎん商店(千葉市)が手掛けるクラウドファンディングサイト「シーバリュー」で取り扱っている商品なども初めて実店舗で展示した。気になった商品は掲示したポスターのQRコードを読み取って購入できる。
ビーコン(電波受発信機)を使った検証も始めた。ちばぎんアプリや千葉銀のLINEアカウントを追加している人が付近を通ると、スマホに通知が届く。千葉銀のキャンペーンや周辺商業施設のクーポンなどを発信する。
千葉駅周辺の千葉銀の営業拠点のほか、協力した商業施設にビーコンを設置した。「広告配信を通じて送客支援につながれば」と米本頭取。今回の実証実験を参考に、将来的には広告の事業化も検討する。