東北大学、水素関連の研究加速へ拠点開設
東北大学は次世代エネルギーとして注目が高まる水素関連の研究を加速するため、同大学の材料科学高等研究所(AIMR)に「水素科学GXオープンイノベーションセンター」を開設した。これまでAIMRが培った総合的な基礎研究力を水素科学に展開。国内外の研究機関や産業界と連携し、革新的な水素活用材料、創蓄電デバイスなどの開発に取り組む。
現時点でAIMR内のコアメンバー9人に加え、東北大の他部門や、九州大学、英ケンブリッジ大学などに属する12人の研究者がアソシエイトメンバーに名を連ねる。それぞれが持つ先端分野の計測装置を相互活用するなど、関連分野に取り組む国内外の研究者の連携を深める。
さらに、材料科学分野の学会に相当する「日本MRS」に設置された「水素科学技術連携研究会」の運営を支援するほか、東北大学に整備中の次世代放射光施設などの国内研究施設との連携を通じて研究ネットワークを強化する。産業界とは、東北大が取り組む共創研究所などを通じて包括的な連携体制を構築する。