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東北に花見シーズン、3年ぶり復活も感染再拡大を懸念

東北で桜の開花の季節を迎え、各県の名所では3年ぶりに花見会場の設置や桜祭りの開催の動きが広がっている。新型コロナウイルス禍で2年連続で中止となったケースが多く、久々のにぎわいに期待が集まる。ただ、4月に入って新規感染者数は下げ止まりや再拡大の傾向がみられ、関係者は神経をとがらせている。

仙台市中心部、広瀬川に隣接する西公園では3年ぶりに花見会場が設けられた。ビールや焼きそばを売る屋台が並び、週末の9、10日は家族連れなどでにぎわった。ただ、夜間のライトアップは例年より1時間早めて午後9時までとし、テント内の桟敷席は設けなかった。西公園花見協賛会の事務局は、桟敷席の取りやめについて「換気が難しいため」としている。

山形市の名所、霞城公園では3年ぶりに「風流花見流し」が復活する。東堀に船を浮かべ、雅楽の演奏ややまがた舞子の演舞などが楽しめる。期間中の夜のライトアップも行うが、露店の出店や飲食、シートを敷いての長時間滞留は禁止とする。

山形県天童市の桜まつりのイベント「人間将棋」には藤井聡太五冠が登場する。定員660人の観覧希望抽選には全国から1万人以上の応募があった。当日の16、17日は会場となる舞鶴山への入場が規制される。

秋田県仙北市は20日から5月5日まで「角館の桜まつり」を開く。角館は桧木内川堤のソメイヨシノと武家屋敷通りにあるシダレザクラの並木道を楽しめる名所。2019年には約140万人が訪れた。だがコロナ禍で20年は中止に。21年は規模を縮小し、「3密」にならないよう来場者を誘導するなどして、34万人強の観光客が訪れた。

今年は夜間のライトアップを復活させる。IT(情報技術)も昨年に続き積極的に活用し、会場を見回るスタッフが対話アプリ「LINE」を使って桜の開花状況や混雑具合を確認して共有。こうした情報を市のホームページやSNS(交流サイト)で発信し、3密を回避できるよう来場者の誘導を目指す。

青森県弘前市などは弘前さくらまつりを23日~5月5日の予定で弘前公園で開催する。昨年と同様、屋台の出店数は例年より少なく、酒類販売も禁止する。感染防止のため園内での食べ歩きを控えてもらう。場所を限定して家族や少人数での飲食を認める。

弘前市旅館ホテル組合は、宿泊観光客を受け入れる組合員を対象にコロナ感染防止の研修会を15日に開催する。「感染拡大を防止するため、万全の体制で臨みたい」(担当者)という。

盛岡市内の盛岡城跡公園と高松公園では8日、「盛岡さくらまつり」が桜の開花より一足早く始まった。3年ぶりで、29日まで開催する。感染拡大防止のため今年は屋台などの出店はない。

桜の見ごろに合わせて点灯するぼんぼりの点灯時間は午後8時までに短縮。コロナ禍前は盛岡城跡公園は午後9時半、高松公園は同9時までだった。点灯期間は会場内を見回りし、宴会や会食の自粛を呼びかける。

各地で花見が開かれる一方、新規感染者数の下げ止まりやリバウンドの動きもみられる。宮城県では10日が期限だった「再拡大防止期間」を5月15日まで延長し、飲食店での会食は1テーブル4人までの利用を求める。村井嘉浩知事は11日の記者会見で「できるだけマスク、消毒をして花見を楽しんでほしい」と語った。

福島県は郡山市や会津若松市、いわき市などで感染者増加が目立つ。県は全域を対象にした重点対策の期間を17日までに延長した。「歓迎会などで会食をする人も多いと思うが、『4人以内かつ短時間で』などのポイントを守って」と呼びかけている。

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