/

北陸鉄道、スマートバス停を試験運用 作業省力化探る

北陸鉄道(金沢市)グループは時刻表やお知らせなどを遠隔操作で表示できる「スマートバス停」を試験運用している。乾電池で動く省エネタイプのものや、電源がある場所で文字を大きく表示するタイプなど3種類を石川県内に設置した。情報提供の有効性やダイヤ改正時の作業省力化について検証し、同社の路線での本格導入の可能性を探るほか、他社への外販を模索する。

金沢市と小松空港を結ぶリムジンバス用の松任海浜公園バス停(石川県白山市)。7月、電子ペーパーで表示するスマートバス停が設置された。IT企業で、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」に強みを持つYEデジタルが開発したものだ。省エネ性能が高いため、乾電池でおおむね2年間動く。

飛行機のダイヤに合わせ、バスの時刻を変更したり、悪天候でバスを運休したりする場合に人手で時刻表やお知らせを貼っていた。急な運休情報がバス停にいても分かるなど顧客サービスの向上につながる。

北陸鉄道とシステム開発子会社のホクリクコム(金沢市)は2019年からスマートバス停の試験運用に取り組む。最初に設置したのは金沢市の金沢21世紀美術館前。金沢市内の別のバス停にも広げてきた。電源設備がある場所で設置するタイプや、電源がない場所に対応できる太陽光発電パネルを備えたものも設置した。いずれもYEデジタルの製品だが、価格は公表していない。

3種類ものスマートバス停を試すのは、バス停の立地環境や電源の有無などに応じたものが必要と考えたからだ。電源があるタイプは現時刻の時間帯を拡大表示できるなどサービス向上につながる。

北陸鉄道グループのバス停留所は約1500カ所(同じ場所で複数の場合あり)に上る。新型コロナウイルス禍で輸送人員が落ち込むなど事業環境が厳しく、スマートバス停を本格導入する時期は未定。ただダイヤ改正時の時刻表の貼り替え作業などの省力化には寄与するとみており、試験運用の検証を続ける。

ホクリクコムは貸し切りバス事業者向けの運行管理支援システムを開発、販売するなど交通事業者との接点がある。同社はYEデジタルの販売代理店でもあり、試験運用のノウハウを生かす形で北陸鉄道以外の事業者にスマートバス停を販売したい考えだ。

(石黒和宏)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

業界:

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン