秋田・男鹿の海産物使いさつま揚げ 産学官が連携
秋田県男鹿地域の活性化につなげようと、産学官が連携して新商品「男鹿揚げ」を開発した。高校生が地元の海産物を使った特産品づくりを目指し、さつま揚げを考案した。すでに飲食店がメニューの食材に使い、29日には地元の道の駅でも販売が始まる。

連携したのは県立男鹿海洋高校と男鹿市、外食チェーンのドリームリンク(秋田市)。男鹿は観光と漁業のまちだが、高齢化や過疎化が急速に進んでいる。こうした地域を活性化しようと、2021年4月から授業の中でマーケットを意識した商品開発を進めてきた。
素材に選んだのはこれまで活用されていなかった茎ワカメ。磯の香りを感じられるよう、海藻のギバサ(アカモク)も使った。生産者の所得向上やSDGs(持続可能な開発目標)を念頭に、3月に卒業した生徒47人が特産品づくりに取り組んだ。
ドリームリンクが県内12店舗のメニューの食材に採用し、取り扱いを始めた。道の駅おがも大型連休に合わせ、29日に120円で販売を始める予定だ。

SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。