北陸電力、24年春採用 東日本大震災以降最少に
北陸電力は6日、2024年度の新卒採用計画を発表した。大学・大学院卒や高卒などを合わせた全体の採用数は110人で、23年度の計画数に比べて10人少なく、11年の東日本大震災以降最少になる。23年3月期連結決算で900億円の最終赤字を見込むなど厳しい経営状況を踏まえた。
従来の事務系を「コーポレート&セールス職」に名称を変え33人、技術職では77人を採用する。事務系の名称変更は、文系と理系を問わず多彩な人材を採用する狙いがあるという。
24年度採用から大学・大学院卒の総合職の中で、脱炭素など新規事業や領域拡大を担う「フロンティア人材」の採用枠を設ける。そのほか大学・大学院卒では、総合職に加え、富山、石川、福井の北陸3県内で本人が希望する場所で勤務し、キャリア形成できる「プロフェッショナル職」も導入する。
23年度の中途採用は22年度と同じく20人とする。年齢制限のない「専門性重視」、原則30歳までを対象とする「将来性重視」の2つの枠で、それぞれ10人ずつ採用する。