ひろぎんホールディングス、4〜12月純利益29%減
ひろぎんホールディングス(HD)が6日発表した2022年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比29%減の141億円だった。広島銀行が持つ低利回りの米国債を売却した売却損や保有する株式の株価下落による減損損失が生じた。HDの国債等債券関係損益は損失が15倍となる66億円の赤字、株式等関係損益は26億円の赤字(前年同期は39億円の黒字)だった。
広島銀行の本業のもうけを示す単体のコア業務純益は8%増の267億円だった。法人向けに為替の急変リスクに備えたデリバティブ(金融派生商品)が好調だった。本社移転で備品の経費がかさんだ前年同期に比べて経費も減少した。
ひろぎんHDは通期の業績予想は保有する株式の期末の株価が見通せないことなどから据え置いた。配当は業績にかかわらず通期で27円を維持する方針だ。