東京金融賞、認知症高齢者向けカードなど6社に 東京都

東京都は6日、先進的な金融事業者を表彰する「東京金融賞」2部門の上位企業計6社を表彰した。金融イノベーション部門1位はKAERU(東京・中央)で、人生100年時代に備えた新たな金融サービスとして、認知症の高齢者向けのプリペイドカードを提案した。遠距離介護の負担を軽くするために、残高チャージや利用履歴を把握できる機能を付けた。
ESG投資部門トップで「グリーンファイナンス知事特別賞」を受賞したHAKKI AFRICA(東京・中央)は、アフリカのタクシー事業者向けに電動バイクなどの購入のための融資サービスを提供した。モバイル決済の利用履歴などを基に独自の信用スコアリングモデルを用いた。

小池百合子知事は「国内で成功してから世界を目指すのではなく、むしろ世界をいきなり目指していこう。そうした大いなる志を持って進めてほしい」と述べた。
2022年度は両部門に183社が応募した。金融イノベーション部門の最終選考に残った企業はビジネスマッチングなどの支援を受けられる。