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埼玉県、リバウンド下で聖火リレー開始 沿道に多くの人

埼玉県内の40市町を巡る東京五輪の聖火リレーが6日、8日まで3日間の日程で始まった。新型コロナウイルスの感染リバウンドが強まっている県内では、まん延防止等重点措置の区域内である川口市とさいたま市で公道での開催を断念。感染防止の呼びかけにもかかわらず、会場の周辺や沿道には多くの人が詰めかけ、感染拡大の不安が拭えぬ中でのリレーとなった。

聖火ランナー(中央)と写真撮影する埼玉県の大野元裕知事(右)、奥ノ木信夫川口市長(7月6日、埼玉県川口市)

県内での聖火リレーの出発地となった川口市では6日午前、1964年の東京五輪で使った聖火台のレプリカが置かれた青木町公園で出発記念式が開かれた。同市はまん延防止措置の対象区域となり、予定されていた公道での聖火リレーは中止した。出発式ではリレー走者らが集まり聖火やトーチと記念撮影した。

式典に参加した大野元裕知事は「聖火台の前で出発式ができるのは埼玉県民として大きな誇り。聖火リレーが未来に灯をつなぐことを祈念する」と話した。川口市の奥ノ木信夫市長は「公道リレーができなかったのは大変残念だが、これによって感染拡大を少しでも防げればと祈りを込めて見送りたい」と述べた。

道路を走る聖火リレーランナー(7月6日、埼玉県蕨市)

同市は鋳物生産が盛んで、前回東京五輪の聖火台は鋳物業を営む家族が製作した。当時製作に携わった聖火ランナーの鈴木昭重さん(86)は「走れずに残念だが、セレモニーができて良かった」と話した。

リレーの第2区間である蕨市と戸田市の走行区間では、スタート地点である蕨市の旧中山道沿いに周辺住民など多くの人が集結。蕨市役所の職員らが「密防止に協力お願いします」などと再三呼びかけた。第2区間の第1走者を務めた蕨市在住の笹渕敏子さん(48)は「コロナ禍の中走っていいものかと悩んだが、知人も含め、沿道の皆さんが応援してくれてよかった」と語った。

県内の聖火ランナーは大会組織委員会、県選定分など計276人。このうち、さいたま市と川口市を走る予定だった34人のランナーは、感染拡大傾向を考慮し、公道リレーの走行は取りやめた。

川口市、さいたま市内を走る予定だったランナーは最終日の8日、さいたま市内のさいたま新都心公園で開かれる点火セレモニーに参加。公園内を約10メートルずつ走行し、聖火をつなぐ。

2市以外の区間では予定通り公道リレーが実施されることになっているが、県はインターネット中継の観覧を推奨している。当日は沿道に過度な密集が生じないよう現場確認や注意喚起を徹底し、応援する場合も声援ではなく、拍手や応援グッズで行うよう求める。

県オリンピック・パラリンピック課によると、県内の聖火リレーは公道リレーが中止になった川口市とさいたま市も含め40市町を巡る。3日間それぞれの最終目的地である所沢市、熊谷市、さいたま市では聖火の到着を祝う「セレブレーション」を開催する。8月19日のパラリンピック聖火リレーは幸手市や白岡市など6市町を走るほか、17市町村で採火式を実施。県内では志木市を除く62市町村が五輪またはパラリンピックの聖火リレーに関わるという。

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