成田空港関連の21事業者が合同就職説明会、人員確保狙い

成田空港での各種業務に携わるサービス事業者21社が集まり6日、千葉市内の幕張メッセで就職希望者向けに合同企業説明会を開いた。成田国際空港会社(NAA)が主催した。新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた航空需要が回復に向かうなか、空港運営に欠かせない各種サービスの人員確保を後押しする。
21社はグランドハンドリング(地上支援業務)と呼ばれる航空機誘導や機内清掃、旅客案内、手荷物・航空貨物の取り扱い、燃料給油などに加え、保安検査といった業務に関わる。参加者は新卒・既卒や学歴・年齢などを問わず、就職を希望する約480人が訪れた。
企業ごとのブースで担当者は企業概要や業務内容などを一定時間おきに説明。参加者は興味のある各ブースを巡って耳を傾けていた。埼玉県から訪れたという女子学生2人は「好きな空港で働きたいと思い参加した」と話していた。国際航空貨物を扱う会社の担当者は「中途も含め30代までの若い人材を確保したい」と期待を示した。
午後は一部の参加者向けに空港内の見学会も実施。当初用意した80人の予約枠に300人余りの応募があり、枠を120人に広げた。NAAの担当者は「空港を支える仕事を知ってもらう機会を設け、各社の採用をサポートしたい」と語った。今後も同様の合同説明会を開く可能性があるという。