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岩手・陸前高田市、新庁舎で開庁式 中心市街地に再建

開庁式では、戸羽太市長(右から2人目)らがテープカットした(6日、岩手県陸前高田市)

岩手県陸前高田市は6日、2011年の東日本大震災の津波で全壊した庁舎に代わり、市中心部に再建した新庁舎で開庁式を開いた。市は同年5月から高台の仮設庁舎での業務を強いられてきており、震災から10年の節目に行政サービスの新拠点が始動した。

仮設庁舎から職員が移転して業務を開始した陸前高田市役所の新庁舎(6日)

新庁舎は免震構造の鉄筋コンクリート造り7階建てで、延べ床面積約5920平方メートル。1階に市民交流スペースを設けたほか、7階には展望ロビーや、復興の象徴の「奇跡の一本松」にちなんだ展示をする記念館を配置した。備蓄倉庫も備えるほか、屋上に10日分ほどの電力をまかなえる非常用電源設備を用意した。総事業費は約47億円。

開庁式は1階南側入り口前で開かれ、約160人が出席。戸羽太市長は「震災から10年が過ぎ、今日からこの場所が市の心臓部になる。市役所が市民にとって身近なものになったと思ってもらえるように、尽力してほしい」などと職員らに呼びかけるとともに、テープカットをして新たな門出を祝った。

新庁舎の建設地を巡っては、中心市街地に近い高田小学校跡地にするか、高台にするかで議論があり、最終的に高田小跡地の地盤を約5メートルかさ上げしたうえで建設することを決めた。戸羽市長は「中心市街地には空き地が多く、新型コロナウイルス禍で商売が大変な人も多い。市役所ができたことで、人が集まりやすい環境ができた。結果として市民に理解してもらえたと思う」と説明する。

一方で、災害発生時の新庁舎の安全性を懸念する声もある。そうした懸念についても市長は「有事の場合、災害対策本部は新庁舎ではなく、(高台にある)防災センターに置く。市民に対する対応は、より安全な場所で行いたいと思っている」と述べ、被災者支援への影響がないように取り組んでいく考えを示した。

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